乳酸菌の歴史
乳酸菌はヨーグルトなどに配合されていること、また、キムチなどに配合されていることから人間との付き合いは比較的長い成分だと言えます。 ここでは、そんな乳酸菌の歴史についてお話ししましょう。 乳酸菌が人間に使われ始めたのは先述したヨーグルトやキムチなどの発酵食品の製造への活用が最初だと言われています。 私たち人間にとって非常に身近な存在です。 この成分が実際に目で確認されたのはオランダのレーウェンフックという人だったのだとか。 この人は顕微鏡で様々な微生物の観察を続ける過程で乳酸菌も観察したと言われています。 しかし、本格的な研究が行われた訳ではありませんでした。 最初に本格的に研究されたのはフランスのパスツールという人だと言われています。 パスツールは1800年代の人物でフランスの生物学者・細菌学者です。 近代細菌学の開祖とも言われている学者で、狂犬病のワクチンなども開発しています。 牛乳などの低温殺菌法を開発したのもこの人です。 フランスにはパスツールが解説したパスツール研究所が現在も存在しており、様々な研究が行われています。 乳酸菌についてもパスツール研究所において現在も研究が進められています。 パスツールという人物は私たちの生活に役立つ身近な発見・研究を数多く残した人物と言えるでしょう。 ちなみに、ヨーグルトが健康に効くということを唱えていたのもパスツール研究所。 この研究所に在籍するメチニコフという人物によってヨーグルトの有用性が広く知られるようになったのです。 この発見のきっかけと言われているのがブルガリア地方の人々の寿命。 当時、ブルガリア地方の人々はヨーグルトを常食していましたが、これによって比較的寿命が長く長寿の人が多いと考えたのです。 今となっては、パスツールが乳酸菌の研究を本格的に始めたのは100年以上も昔のことですが、現在でもなお乳酸菌が研究の対象となってるのは興味深いですね。 それだけの可能性を秘めた細菌だと言えるでしょう。 また、新しい乳酸菌も未だに次々と発見・開発されています。 非常に有用性の高い乳酸菌も製品化されてサプリメントになっているので、積極的に活用したいですね。 もちろん相性には個人差があるところですが、自分にプラスになってくれるものを貪欲に探しましょう。 例えば、ラクトパチルス・アシドフィルスやラクトパチルス・ブルガリクスなどが注目の乳酸菌と言えるでしょう。 もちろんビフィズス菌なども目が離せませんね。